書評:インタフェースデザインの心理学
大したことは書けないのですが、誰かのためになればと。
さくっとレビューです。
概要
初版が2012年の07月17日なので、新しい本ですね。
信頼のオライリーより。
心理学というタイトル通り、デザインの実践書というよりかは、心理学的なアプローチの話であったり、実務へのヒントだったり、単純に読み物としておもしろい本でした。
全部で100ヶのトピック、10章構成でございます。
「人々の心を捉えるにはどうすればよいのか?」なるメッセージが帯についてましたw
誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)という本もWebデザイン界隈じゃ話題になりましたが、その仲間と思っていいかと。
あくまで心理学?
「人はどのように感じ、動くのか・・」みたいな切り口が多いので、サイトの設計やインターフェースデザインの参考になる情報ではあります。
繰り返しですが、「スマートフォンのボタンは最低でも44px確保して・・」、「タブメニューは横に4つまでで・・」などなど実践的な内容はほとんどありません。
副題に「ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針」とありますが、そんなストレートにウェブもアプリも関係なかったような・・と思うのが、読み終わった直後の感想w
どう活かすか
ほんとにヒント集みたいな感じなので、どう実務に活かすか・・結構悩みます。
- 顔写真を配置すると、人はその写真の視線の先を見る傾向にある。
- 人間はブロック単位で記憶する生き物なので、情報の配置は3-4つセットで。
- わかりにくい情報より、面倒なクリックの方がマシ。
- 目標で釣ったほうが人はやる気になる。
みたいな感じですw
UIデザインの初歩の初歩と言えばそうなんですけど、そういう意味でも読み物として一読するのが良いのかなーと。
何より身近なテーマなので、楽しんで読めると思います。
さいごに
エンジニアであってもUIやUX的見地が求められる昨今、デザイナーさんじゃなくても知ってて損しない知識集。
かといってすぐ血となり肉となる内容ではないので、その点ご注意を。
活かすも殺すもあなた次第。
ただ、気付けてるということが大事なことなんやと思ったり。
以上!